キリムとはパイル(毛足)のない平織りの敷物のことで、西アジアから中央アジア一帯の広大な地域を移動しながら生活する人々の生活用具として作られてきたものです。

キリムを作っている国は、 現在のイラン(ペルシャ)トルコ、アフガニスタン、パキスタン、インド、モロッコ、エジプト、中央アジアの国々(コーカサス、アルマニスタン、アザルバイジャン、トルクメネスタン、タジクスタン etc.)です。

セネはイラン西部の代表的な町で、キリムだけでなく絨毯の産地としても有名です。繊細な花模様とメダリオン、ボテやミフラーブ文様など直線的な幾何学模様ではなく連続した曲線を織り込んでいる特徴がみられます。

ヴェラミン
はテヘラン近郊の古い歴史を持つ町。の織り手は14世紀ごろトルコ東部から移動してきたクルド人です。トルコの影響を受けた幾何学模様や目の模様で知られています。

ビシャーはイラン北西部の町。粗いウールを使って丈夫に織られており、細長いサイズが多くみられます。

シラーズ
とはイラン南西部の都市でファールス州の州都。ザクロス山脈に位置し、カシュガイ族は16世紀頃北方トルコの侵入により南下してきた民族です。定住化が進む中、今もなお遊牧し伝統を重んじる民族です。動物や鳥、人、樹木などを素朴な形で表した文様と、丸、三角、菱形、カギなどの伝統的な幾何学模様が入る。ギャッベを織る民族としても知られています。

ザランド・シルジャンはイラン南部ケルマン州に位置する町。古いキリムも多く見られます。

ガズヴィンはイラン北西部、テヘランとタブリーズを結ぶ幹線道路上にある古都の町。シャーセバン系遊牧民が半定住し、自家用に織ったものの中に面白いデザインが良く見られ、一目見てガズヴィン産とわかるものも多いです。